ラブストーリーって見なくなったな。実際にあるんだ。こういうことが。
大事な秘め事ほど、人には相談できないものですね。
雑誌「ぴあ」調査による5月11日、14日公開の映画・満足度ランキングは、名作『ロミオとジュリエット』が生まれたイタリア・ヴェローナを舞台にしたラブストーリー『ジュリエットからの手紙』がトップに輝いた。2位に長野県上田市にある美術館のドキュメンタリー『無言館』が、3位に米アカデミー賞で主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマン主演作『ブラック・スワン』が入った。
1位の『ジュリエットからの手紙』は、世界中から届く恋の悩みを綴った手紙に返事を書いている実在の“ジュリエット・クラブ”を題材にしたラブストーリー。出口調査では「人の温かさを感じられ、幸せな気分になれた」「特別凝ったストーリーではないが、感動的で涙が止まらなかった」「主人公に感情移入して、50年経っても昔の恋人に会えるのかとドキドキした」「時代を超えた愛の深さに感銘を受けた。イタリアの美しい風景も印象的」など多くの女性から支持を集めた。
2位の『無言館』は、戦地に発った画学生たちの作品を収集した戦没画学生慰霊美術館“無言館”に迫った記録。観客からは「戦争の悲痛さが伝わってきた。若い人を苦しませる世の中に二度としてはいけないと強く思った」「当時の若者の“生きたい”という声が絵から伝わってくるようだった」「未来へのメッセージが詰まった無言館を長く続けてほしい。子どもたちにも伝えていきたい」など、涙を浮かべながら、真摯に語る観客の姿が印象的だった。