俳優芸人ランキング。【宮迫博之】は何となく納得するけれども、管理人的には、この人のほうが演技上手いぞって人がいる。でも芸人にあてはまるのか・・。ユースケ・サンタマリアの方がたぶん、演技力はあると思うぞ。
ここ数年は空前の“お笑いブーム”。そんな中、芸人たちは本業の場だけに留まらず、様々なフィールドでその存在感を発輝しているが、特に“俳優”の顔を併せ持った芸人の活躍には目覚しいものがある。そこで、ORICON STYLEでは『俳優としても活躍していると思うお笑い芸人』についてアンケートを実施。その結果、映画やドラマなど数々の作品に出演し、確実にキャリアを積んできた雨上がり決死隊の【宮迫博之】が1位に選ばれた。演技力が評価されたことに宮迫は「単純にうれしい。これまでいい作品に巡りあえたおかげだと思う」。今後挑戦してみたい役については、自身のプライベートを引き合いに「不倫する役以外でやっていきたいです!」と芸人らしい自虐コメントを寄せている。
もとは役者志望で芸能界入りしたという宮迫。その後、下積み時代を経て芸人として軌道に乗り出すと、1990年の終わり頃からは徐々に芝居の仕事が舞い込み、確かな演技力で夢だった役者としても頭角を現した。ドラマ『救命病棟24時』第2シリーズでは、壮絶な命の現場で働く医師を、『アットホーム・ダッド』(ともにフジテレビ系)では、家事をテキパキこなす専業主夫を演じたりとバイプレーヤーとしてはもちろん、映画『蛇イチゴ』や『純喫茶磯辺』、舞台『空中ブランコ』では主役を務め、物語の大黒柱を担っている。昨年はNHK大河『龍馬伝』で、過酷な運命を辿る・平井収二郎を好演し「シリアスな中に時々ユーモラスな芸人さんらしい演技も交えていて上手いと思った」(静岡県/40代/女性)と、名立たる俳優陣に引けを取らない圧倒的な存在感に舌を巻いた人は少なくない。
2位は、滋味豊かな演技が魅力的なドランクドラゴン【塚地武雅】。第30回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した映画『間宮兄弟』や、二代目・山下清に大抜擢されたドラマ『裸の大将』(フジテレビ系)など、コメディからシリアスまで様々な役柄を演じ分け「どの作品を見ても自然でその役になりきっている」(東京都/20代/女性)と人気を集める。続く3位は、バラエティ番組でのおどけた姿から一変「芸人という事を全く感じさせない、魂の芝居をしている」(大阪府/30代/男性)ネプチューンの【原田泰造】。2000年に連ドラ初主演を果たした『編集王』(フジテレビ系)以降コンスタントにドラマや映画に出演、中でも「凄みがあってとても上手かった」(東京都/30代/女性)とNHK大河『篤姫』、『龍馬伝』での演技には定評がある。
昨年映画に初主演し、この春からはドラマ『ハガネの女 season2』(テレビ朝日系)への出演が控える、芸人としても俳優としても旬なバナナマン【設楽統】は4位に登場。5位には、ドラマ『ねこタクシー』、映画『BECK』などでの人間味ある演技が注目された【カンニング竹山】。6位は、黒沢作品のリメイク『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』や『ガチ☆ボーイ』など、話題作への参加で着実に経験値を積んでいく【宮川大輔】。その宮川と映画『さらば愛しの大統領』でW主演した【ケンドーコバヤシ】は9位で、役者としての経歴は浅いものの、4月から続編が放送されるドラマ『BOSS』(フジテレビ系)や映画『ヤッターマン』での役どころに「クセのある役をやっていて面白かった」(秋田県/10代/女性)と好感が寄せられている。
芸人たちが、コミカルな動作を交え声色豊かに表現するコントや漫才は、見方によっては“演じる”ことに近い。芸人たちが俳優としても開花している理由は“お笑いブーム”のほかにも、そうやって知らぬ間に演技力を習得してきたからかもしれない。現在開催中の『第3回沖縄国際映画祭』で上映された作品や、この春スタートするドラマにもTOP10入りした面々をはじめ、多くの芸人たちがキャストとして名を連ねていることから、今後も“俳優芸人”たちの需要はますます広がっていくだろう。