2011年4月1日金曜日

第5回アジア・フィルム・アワードが開催されました

21日、香港コンベンションセンターで第5回アジア・フィルム・アワードが開催され、現在日本公開中のアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『ブンミおじさんの森』が最優秀作品賞を受賞した。日本映画も数部門で候補となっていたが、東北地方太平洋沖地震の影響で関係者は欠席。プレゼンターや受賞者のスピーチには被災者へのお見舞いと励ましのメッセージが添えられた。

第5回アジア・フィルム・アワードの開催で、日本の被災者の方々にお見舞いのメッセージが添えられました。映画の力が世界の力、人の魂の力になってほしいと願っています。

香港の女優、カリーナ・ラウと共に最優秀主演男優賞のプレゼンターとして登場したワインスタイン・カンパニーのプロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインは壇上で日本に向けて「みなさんのご無事と、一日も早い復興を願っています」とメッセージを送った。ボックス・オフィス賞を受賞した『唐山大地震 -想い続けた32年-』の製作会社は日本の被災地へ義援金50万元(約620万円)の寄付を発表した。

『Poetry』(英題)で最優秀監督賞および脚本賞を受賞したのは韓国のイ・チャンドン。イ監督は同作で昨年のカンヌ国際映画祭でも最優秀脚本賞を受賞している。最優秀主演男優賞は韓国のハ・ジョンウ(『The Yellow Sea』<英題>)、最優秀主演女優賞は中国のシュイ・ファン(『唐山大地震 -想い続けた32年-』)、最優秀助演男優賞は香港のサモ・ハン・キンポー(『イップ・マン 葉問』)、助演女優賞は韓国のユン・ヨジュン(『ハウスメイド』)が受賞した。

日本からは今年、最優秀主演男優賞に役所広司(『十三人の刺客』)、最優秀主演女優賞に菊地凛子(『ノルウェイの森』)、松たか子(『告白』)がノミネートされていたが、日本人で唯一の受賞者となった美術の林田裕至(『十三人の刺客』)も含め、授賞式に出席は叶わなかった。