2011年8月23日火曜日

YouTube発の壮大な映像プロジェクト

この日は、記念日だ。
アダルトごっこしてたかな。

今から約一年前の2010年7月24日。世界中のユーザーがこの日、各地で撮影した様々なプライベート映像をYouTubeに投稿していたことを覚えているだろうか? 集められた映像は一本のドキュメンタリーとして編集され、今年1月に開催されたサンダンス映画祭でプレミア上映されたのだが、そんな画期的な『LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』が8月27日(土)より劇場公開される。『ブレードランナー』(82)のリドリー・スコット、『トップガン』(86)のトニー・スコット兄弟が製作総指揮を務めた本格的な作品だ。


この画期的なプロジェクトが発表されたのは2010年7月6日のこと。ユーザーが記録したそれぞれの7月24日をYouTube上に投稿してもらうという形で全世界的に参加を募った結果、世界192ヶ国、延べ8万本、時間にして実に4500時間を超える映像が投稿されたという。今もそれらの映像は全てYouTube上の専用チャンネルに保存されており、誰でも視聴することができる。

こうして集まった素材を厳選し、95分に仕上げたものが、このたび劇場公開が決まった本作だ。妻を亡くした日本人男性が息子ふたりとすごす何気ない朝の風景をはじめ、ゲイであることをカミングアウトするアメリカの男性、靴磨きをするペルーの少年の一日や、死者21人を出したドイツのレイヴイベント中の事故を偶然にもとらえた映像など、政治も宗教も国境をも超えたリアルな生活の感触と人々の思いが見事に切り取られている。

YouTubeは今回のLIFE IN A DAYプロジェクトをはじめ、コンテンツ作成支援プログラムとして200万円を10組に支給するなど、映像コンテンツ業界を刺激する意欲的な試みを次々と発信している。映像コンテンツ業界を先導していく存在として、今後もYouTubeの取り組みから目が離せない。【トライワークス】