監禁上映って凄いな。
レイプじゃあるまいし。
多くのカルト作品を手掛けてきた鬼才ジョン・カーペンター監督およそ10年ぶりの新作映画『ザ・ウォード/監禁病棟』の公開を記念して、出世作『ハロウィン』などを上映するオールナイト「ザ・ウォード/監禁オールナイト」が9月に開催されることが決定した。開始後、劇場となる銀座シネパトスの入口シャッターが閉鎖され、文字通りの「監禁上映」となる。
映画『ザ・ウォード/監禁病棟』写真ギャラリー
ホラー作品はもちろん『遊星からの物体X』、『ニューヨーク1997』など数多の分野で傑作を作り上げてきたジョン・カーペンター監督。今回開催されるオールナイト上映では、ジャパンプレミアとなる『ザ・ウォード/監禁病棟』に加え、近年ロブ・ゾンビ監督によってリメイクされるなど、高い人気を誇るホラー映画の金字塔『ハロウィン』と、本作が作られるまで、最後の監督映画となっていた、火星が舞台のハードゴアSF『ゴースト・オブ・マーズ』がオールナイトで上映される。
会場となる銀座シネパトスでは、上映開始後に劇場の入口シャッターを閉鎖。イベント終了まで、原則外出禁止の「監禁上映」が行われる(非常時を除く)。シネパトスでオールナイトを行うのは、故・水野晴郎監督の映画『シベリア超特急』上映以来のことで、こちらも10年ぶりの開催となる。さらにスペシャルゲストの登壇に加え、カーペンター監督のサインが入ったレアものプレゼントの抽選会も行われるということで、カーペンター監督の新作を待ち焦がれていた、すべてのカルト映画ファン感涙ものの、実にプレミアムなイベントとなりそうだ。
映画『ザ・ウォード/監禁病棟』は身に覚えのない放火の罪に問われ、精神病棟に送られた女性が主人公のサイコホラー。ニコラス・ケイジ主演の『ドライブ・アングリー3D』でセクシーな魅力をふりまいたアンバー・ハードが、記憶喪失になりながらも、恐ろしい「何か」が存在する病棟を脱出しようとするヒロインを演じる。カーペンター映画にしては珍しく、脚本と音楽を本人が担当せず、監督業に専念しているのも、ファンならば注目したいポイント。(編集部・入倉功一)