2011年8月25日木曜日

ツリー・オブ・ライフ

この映画みたいんだよな。映画館に行く時間がない。DVDが見るまでまとうかな。

第64回カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得したテレンス・マリック監督の映画『ツリー・オブ・ライフ』が、国際批評家連盟賞グランプリを受賞した。同賞はこの1年の映画祭出品作品の中で最も優れた作品に与えられるもので、9月にスペインで行われるサン・セバスチャン国際映画祭にて授賞が行われる。


 日本でも全国200館以上で公開中の本作は、ブラッド・ピットとショーン・ペンが父子役で出演していることでも話題になり、すでに今年の第64回カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得している、人生の意味を根源的に問いかける作品だ。そんな本作がこのたび授賞したのは、この1年の映画祭出品作品で最も優れた映画作品に与えられる国際批評家連盟賞グランプリ。パルムドールに加えて、同賞を受賞したことで名実共に本作は今年の映画祭出品作品のトップになったこととなる。今後はアメリカでもアカデミー賞をはじめとする賞レースが始まるが、本作がその中心にいる可能性は高そうだ。

 1970年代に発表した映画『天国の日々』や映画界へのカムバック作『シン・レッド・ライン』など、新作を発表するごとにその年の話題をさらうテレンス・マリックだが、40年近くにわたるそのキャリアの中で長編監督作はわずか5作。だがその分1作品のクオリティーは相当に高く、圧倒的な映像の奔流は観客に一瞬たりとも気を緩めさせない。本作は、そんなマリック監督の、映画でなければ表現できないという言葉がこれほどしっくりくる監督もなかなかいないと思わせられる、待望の最新作だ。(編集部・福田麗)