篠原涼子は出ないってことか。
女優、北乃きい(20)が今秋放送のフジテレビ系スペシャルドラマ「アンフェア the special~ダブル・ミーニング 二重定義(仮)」で刑事役に初挑戦することが7日、分かった。女優、篠原涼子(37)の主演でドラマ、映画化された「アンフェア」シリーズの特別版で、篠原演じる女刑事の後任として主役を張る。「アクションができる女優になりたかった」という北乃は、激しい殺陣に意欲十分だ。
いじめを受ける女子高生、誘拐された過去を持つ少女など、繊細な演技で知られる北乃が、熱血刑事役で新境地に挑む。
「アンフェア」シリーズは篠原主演で06年にスタートした刑事ドラマ。バツイチ、子持ちの警視庁の女刑事が、謎が謎を呼ぶ凶悪事件をアンフェアな方法で解決するストーリーが注目を集め、平均視聴率15・4%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)を記録。同年秋にはスペシャルドラマが放送され、翌07年には映画化もされた。
今年9月17日に篠原主演で映画第2弾「アンフェア the answer」の全国公開も決定しているが、劇場版とは別の“アンフェア”な物語が今秋、北乃主演で放送されることになった。
人間や社会の暗部をえぐるクールな世界観を受け継ぎながらも、スペシャルドラマの舞台は一新。北乃は、篠原演じる雪平夏見が警視庁捜査一課を離れたのを機に、後任の新人刑事として同課に配属される望月陽(あきら)役。過去に忌まわしいトラウマを抱えながらも、上司にも真っ正面から反発する熱血漢の女刑事として、謎の集団誘拐事件を追う。
憧れの刑事役に初挑戦する北乃はアクションシーンにも積極的で「背の高い男性を格好よく倒すように見せるのが難しかったけど、殺陣のシーンも練習して楽しく臨めました」と充実の表情だ。
役づくりは、憧れの先輩刑事をイメージしたことを告白。「篠原涼子さんが格好いいので、実は髪形をマネしました(笑)。黒髪のストレートで“デキる女風”を目指して」と茶目っ気たっぷりにアピールした。
スペシャルドラマには映画第2弾に登場する篠原や佐藤浩市(50)も特別出演。北乃と篠原の共演シーンはないが、女刑事のビジュアル競演や映画にリンクする謎解きも十分に楽しめそうだ。