そんなにすごいんか・・と思った。でも、話の説明を見ているだけでも尋常ではないよな。レイプみたいなもんだろ。
日本人俳優・北村昭博が出演しているカルトホラー映画『ムカデ人間』の続編がイギリス国内での上映のみならず、DVD発売までもが禁じられたことが話題になっている。これは作中が描かれる性的暴力行為が問題視された結果であり、同作のトム・シックス監督はエンパイア誌に抗議文を寄せている。
イギリス国内での上映・DVD発売が禁止されたのは、7月2日より日本公開を予定している映画『ムカデ人間』の続編映画『ザ・ヒューマン・センティピードII(原題)/ The Human Centipede II (Full Sequence)』。これは日本の映画倫理委員会にあたるイギリスの映像審査機関(BBFC)が決定したもので、「主人公の妄想による性的暴力行為が過激的だ」というのがその理由だ。英ガーディアン紙によると、BBFCが同様の決定を下したのは過去に12作品しかない。この決定により、同作はイギリス国内での上映はもちろん、DVD販売やオンラインダウンロードを含め、合法的に配給されることは不可能となった。
イギリスでの上映・DVD禁止を受けたトム・シックス監督は、エンパイア誌に「確かにわたしは恐ろしい映画を作った。だが、優れたホラー映画は怖いものだろう?」と抗議文を投稿。映画の中の出来事がすべてフィクションであることを指摘した上で、「映画を観るかどうかの判断はみんながすることだ。わたしの映画を嫌いだという人は観ないだろうし、好きな人はなんとかして観ようとするだろう。それがイギリス国内であってもね」とBBFCの決定に異議を唱えている。
イギリスでこのような措置が取られた一方、アメリカでは同作の北米での配給権を持つIFCフィルムスがDVDリリースを予定している。アメリカで映画レーティングを行っているアメリカ映画協会(MPAA)には、BBFCのように上映・DVD発売を禁止する権限がなく、またそのほかの事情を鑑みたとしても、イギリスのような極端な処置を取ることはないだろうとE!Onlineは報じている。
北村昭博が出演している前作の映画『ムカデ人間』は、ドイツ郊外の人里離れた屋敷を舞台に、数人の人間の口と肛門をつなぎ合わせた人間ムカデの創造に心血を注ぐ医師と彼の犠牲になった人間たちの恐怖を描くホラー作品。続編は、同じくトム・シックスが脚本・監督を務め、前作のDVDを観た男がその残虐行為を自身で再現しようと試みるという衝撃的な内容となっている。(編集部・福田麗)
映画『ムカデ人間』は7月2日よりシネクイントにて全国順次レイトショー公開