2011年6月12日日曜日

中村蒼が主演映画「サビ男サビ女」

これは面白そうだ。
レイプとかないよな。

個性的なキャラクターたちが次々に登場するオムニバス・ムービー「サビ男サビ女」のDVDが5月18日に発売された。”AメロBメロをすっ飛ばして、いきなりサビから入る=サビ男サビ女”、そんな、極端で突飛なキャラクター4人を描いたショートムービー集の主演に、桜庭ななみ、中村蒼、友近、小泉今日子という豪華な顔ぶれが勢ぞろい。その中の「Boy? meets girl」で主役を演じた中村蒼にインタビューを行い、見どころを語ってもらった。

2度目とはいえ、女装にはかなり抵抗があったという

同作で中村が演じる村椿幸之助は、クラスの中でも忘れられがちな、地味で目立たない高校生。だがある日、友人に女性メークをされるとまるで別人になり、道行く男性たちを悩殺してしまう。女性として自信を付けた幸之助は憧れの美少女・香織(蓮佛美沙子)に近づき、彼女の写真モデルとして仲良くなるが…。



――今回演じた村椿幸之助はかなり個性的なキャラクターでしたが、脚本を読んでどう思いましたか?

「かなり振り切った作品だったので、自分にやれるかどうか不安でしたね。演じている間も『これで大丈夫かな?』という気持ちはずっとありました。女装姿も、やっぱり自分ではかなり違和感があったので(笑)。でも、『好きな子のために女になろう』という発想がすごく面白いですよね。幸之助は男としてはかなりさえない人間ですけど、そこで諦めないところがすごいな、と」



――女装には抵抗はなかったですか?

「いや、かなりありましたよ!今まで女装をしたこともあるし、変化球的な役も多かったので、台本を読んで『あ、またか』と思いましたね。女装に関しては、やっぱり『よっしゃー女装やるぞ!』というよりは『あ、はい…やります』くらいのテンションでした(笑)。周りの方はみなさん「きれいだよ」って言ってくれたんですけど、自分では気持ち悪かったです(笑)。演じてるときは気になりませんでしたが。竹下通りを歩くシーンはものすごく恥ずかしかったです。やっぱり通行人のみなさんは驚いてましたね。最初は『何かの撮影?』って驚いて、そして撮影されてるのが男か女か分からないようなヤツなんで、不思議そうに見ている方がかなり多かったです。しかし、スカートって落ち着かないですね!女性はよくあんな物を履いていられるなと思いました!」



――女装で気を付けたことはありますか?

「この役は完璧な女性というより、”女装はしてるけど、やっぱり相手の女の子が好きだからついつい男の部分が出てしまう”という感じのキャラクターだったので、そこまで徹底はしませんでした。心まで完全に女性になりきるというよりは、ふとしたときに男の心が出てしまうような、そんなふうに見えたらいいなと思って演じました。モデルとして撮影されるシーンでポーズをとるのが大変で、監督と相談したり、女性ファッション誌を見て研究したりしました」



――一番印象に残っているシーンは?

「街で擦れ違う男性が、僕のウインクでバタバタ倒れていくところ。あれは面白かったですね~! 撮影してるときは真面目にやってたんだけど、完成した映像を見るとすごく面白かったです。真面目にやってるからこそ笑えるのかもしれませんが、あのシーンは印象的でしたね」



――中村さんが思うこの作品の見どころを教えてください。

「さえない男の子が好きな子のために女装するという、ちょっと変わった発想がまず面白いし、今までになかったような僕を見てもらえると思います。あと他の3作品もすごく面白くて、それぞれの良さがあると思うので、1作品ずつじっくり楽しんで見てもらえるとうれしいです!」



――今後、挑戦してみたい役柄は?

「アクションに挑戦したいですね。爆発や激しいアクションがある作品って、エンターテインメントって感じがしてすかっとする。今まであまり演じたことがないし、体を動かすのが好きなので、今後挑戦してみたいです」



――現在公開中の「マイ・バック・ページ」では学生運動の活動家を演じられてますが、この作品の見どころを教えてください。

「僕は学生運動の時代にはもちろん生まれてないし、想像でしか演じられないですけど、(当時)10代だった僕が演じるからこそ意味があったんだなと思います。やり方はどうあれ、僕と同じくらいの年齢の人たちが国を変えようとする、すごく熱い時代だったんだなと思いました。やはり「時代を知る」というのはすごく重要だと思うんです。学生運動って学校の授業でもそこまで詳しく教わらないと思うので、映画を通して知ってもらえるとうれしいです。若い世代の人にも見てもらえたらいいなと思いますね」