やっぱり、深い関係は貪欲に濃厚なんだよな。
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鈴木京香主演で、昨年10月にNHKでドラマ化された「セカンドバージン」の映画化が発表された。配給の松竹によれば、鈴木をはじめ長谷川博己、深田恭子ら主要キャストの“続投”も決定。映画ではマレーシアの首都クアラルンプールを舞台に、ドラマでは描かれなかった衝撃の真実に焦点を当て、よりなまめかしく大胆に描写する。
鈴木は、17歳年下のネット証券会社社長・鈴木行(長谷川)と恋に落ちた、出版業界のらつ腕プロデューサー・中村るいを演じる。濃厚なラブシーンが視聴者の大きな話題を呼んだが、今回の映画化決定に「ドラマを楽しんでくださった皆さまの期待を裏切ることのないよう、精いっぱい演じます」と強い意欲をのぞかせた。
一方、ドラマで大ブレイクし、今作が銀幕デビューとなる長谷川は「映画化にあたり、また新たな気持ちで鈴木行役をまっとうしたいと思っています」と撮影を心待ちにしている様子。また夫の不倫に嫉妬(しっと)心を燃やす行の妻・万理江に扮する深田は、「暑い国での海外ロケがあると聞いていますので、私も万理江という役を熱く力強く演じたい」とコメントを寄せた。
ドラマでは、さまざまな試練を乗り越えたるいと行だったが、行の突然の失踪でふたりの関係は幕を閉じてしまう。その後、るいは出張先のシンガポールで行と運命的な再会を果たすものの、チャイニーズマフィアの銃弾で致命傷を負った行は、るいに看取(みと)られながら果ててしまう。
映画化に際し、シンガポールだった舞台はマレー語で「泥が合流する場所」という意味を持つマレーシアのクアラルンプールに。生死の境をさまよう行、事件を知りマレーシアに駆けつける万理江、そしてるい。2人の愛の秘話とともに、長谷川が銃弾で倒れる前後の話が中心となり、狂おしくもせつない大人のラブストーリーがつむがれる。
メガホンをとるのは、ドラマ版の1~5話の演出を手がけた黒崎博監督。「恋愛は人生の試練」という思いを込めてドラマを書き下ろした大石静が、引き続き脚本を執筆する。6月7日にクランクインし、マレーシアおよび関東近郊でのロケを経て7月中旬にクランクアップ予定。大人の女性たちから大きな共感を得たドラマの映画化だけに、どのような世界観の作品に仕上がるのか今後の動向から目が離せない。
「セカンドバージン」は、9月23日から全国で公開。