2011年6月8日水曜日

小栗旬&山田孝之、実写版「荒川アンダー ザ ブリッジ」

似合うじゃん。元々、こういうキャラでしょ(笑)

中村光の大人気コミック「荒川アンダー ザ ブリッジ」のドラマ&映画化で、小栗旬がかっぱの村長役、山田孝之が星役に決定した。本作で2人は原作のキャラクターを忠実に再現することにチャレンジ。小栗はかっぱの着ぐるみに身を包み、堂々たるかっぱメイクも施し、一見小栗とはわからないようなインパクトのある姿に変身。一方の山田もまさに「星」としか言いようのない黄色いマスクを被っており、被りモノならではの苦労話を明かした。また山田は小栗から直々に「やってほしい役がある」と声がかかり、本役を演じることになったという。

 「荒川アンダー ザ ブリッジ」は、「聖☆おにいさん」で手塚治虫文化賞短編賞を受賞した中村光が、漫画雑誌「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載している人気コミック。河川敷に住む一風変わった人々の物語を描くギャグ満載のラブ・コメディーだ。これまでにテレビアニメ化されたことはあるが、実写化は今回が初めて。7月にMBS(毎日放送)とTBSの深夜などでドラマが放送され、2012年2月に映画が公開される。

 すでに主人公の市ノ宮行(=リク)を林遣都、自称・金星人の電波系美少女ヒロイン・ニノを桐谷美玲が演じ、そのほか城田優、片瀬那奈、安倍なつみ、駿河太郎、手塚とおる、平沼紀久、有坂来瞳、徳永えり、末岡拓人、益子雷翔、上川隆也、浅野和之、井上和香、高嶋政宏といったバラエティーに富んだキャスト陣が発表されていた。そして、本作の実写化において最も注目を集めていたキャラクターであるかっぱの村長に小栗旬、星に山田孝之がふんすることが決定した。

 男気と人望を兼ね備え、かっぱ姿で河川敷のリーダーとして活躍する村長を演じる小栗は、「非常に面白いと思っていた『荒川アンダー ザ ブリッジ』の村長役をやれることになってうれしかった。山田くんが星になったのもうれしかった」とやる気満々。一方、ニノ(桐谷)に恋をする元人気イケメンロッカーで、星の被りモノを身に着けロックに生きる男・星を演じる山田は、「旬くんから『やってほしい面白い役がある。オレはかっぱやるんだけど、お前星やらない?』と話をもらいました」とキャスティングにおける驚きのエピソードを明かす。また、本当はかっぱ役に興味があったそうだが「漫画を読んでみて星のキャラクターが面白かったので、すぐ『やる』と答えました」と山田は星役に意欲を見せた。

 そんな2人が実際に撮影に入ると、「村長は本当にやりたくてやらせていただいた役でしたが、実際は寒い日のウエットスーツはきつかったし、暑い日のウエットスーツはきつかったし、顔にノリをつけまくって汗をかきまくったときの内側の不快感といったらたまらないし」と小栗は不満たらたら。山田もまた「星の被りモノは頭がかゆくてもずっとかけないし、顔を塗っているので粉じんがすごいのにマスクもできず、鼻もかめず、すすり続けていました」とちょっと同情してしまうような苦労話を吐露。それでも「パート2ができたらいいなと思うくらい面白いものができたと思います」と小栗は本作に自信をのぞかせ、苦労したキャラクターへの愛着もにじませた。

 ウエットスーツを脱いだら体中から湯気が出ることもあり、「こんなにきついと思っていませんでした」と繰り返し語る小栗。そんな小栗と本作ならではの苦労を共にした山田の2人が劇中で見せる村長と星の「成りきりぶり」に期待したい。実力派の2人は原作ファンも納得の演技で、観客を爆笑の渦へと誘い込むに違いない。(編集部・小松芙未)

「荒川アンダー ザ ブリッジ」テレビドラマは7月にMBS(毎日放送)とTBSで深夜ほかにて放送、映画は2012年2月劇場公開