2011年6月19日日曜日

浅野忠信『マイティ・ソー』

漫画から実写化って多いいよな。AKIRAもそうでしょ。

『スパイダーマン』や『アイアンマン』を送り出してきたマーベルの人気コミックを3D実写映画化した『マイティ・ソー』でハリウッドデビューを果たした浅野忠信が現在、新作を撮影している英国より帰国し、16日に都内で会見を行った。

『マイティ・ソー』は、神の世界で最強の戦士としてその名をはせながら、自身の横暴によって地球へと追放されてしまった神ソーが、人間と神の世界を舞台に、彼のもとに押し寄せる凶悪な敵を相手に壮大なバトルを展開する作品。浅野は本作で、主人公ソーを護衛するウォリアーズスリーのひとりホーガン役で出演している。

「祖父がアメリカ人なので『自分の中にもアメリカの血が入っている』と子どもの頃から常に意識していた部分はあった」と語る浅野は、初のハリウッド映画出演について、「正直、驚きの連続で、機材やセット、衣装にしても、準備にかける時間や数など、全てにおいてとんでもない規模だった」と撮影を振り返るも「実際に会ってみるとみなさん優しく、表現に対してとても真剣で、そこは僕が教えてもらった日本の映画作りと変わらない」とコメント。続いて、本作を手掛けたケネス・ブラナー監督からのビデオレターが流れ、ブラナー監督は「タッド(浅野の愛称)は紳士的で、稀な存在感を放つ映画スターだ、優しくて礼儀正しく、非常に熱心に取り組んでいて、彼のこの作品への貢献度は非常に高い。世界を舞台に活躍してほしいし、今度は僕が君の監督した作品に出るよ!」とエールをおくった。

当日は『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』で共演した松たか子もかけつけ、「浅野さんからは、いろいろな国で撮影したエピソードを聞いていたので、この人はどこに行ってもたくましくやっていける俳優さんだと尊敬している」と祝福した。

すでにロンドンで次のハリウッド映画の撮影に入っている浅野だが「日本映画に育ててもらったので、常に日本映画には関わっていきたい」と話し、「自分が面白いと思うことをトコトンやり、その可能性を信じる、という意識が変わったし、大胆にぶつけていいんだと勉強になった。もし続編があるなら、僕はホーガン役なので、今回得たことをやりきりたい」とコメントした。