山下公園、何度行ったことか。
16日に公開されるスタジオジブリのアニメーション映画「コクリコ坂から」(特別協力・読売新聞)の完成披露記者会見が4日、横浜市内で開かれ、宮崎吾朗監督や声優を務めた長沢まさみさん、岡田准一さんらが顔をそろえた。
「コクリコ坂から」は、宮崎監督の5年ぶりの新作で、1963年の横浜を舞台に、高校生の男女と両親の2世代にわたる青春を描いている。宮崎監督は「この映画は自分のかわいい子と言うより、苦労した仲間みたいな気分にさせられる映画になった」と振り返り、主人公の女子高生、海を演じた長沢さんは「登場人物の一人一人が生き生きとしていて、私もこんな時代に生きてみたかったと思った」と話した。
会見前には、山下公園に映画で海が父のために揚げる信号旗を再現し、長沢さんと岡田さんが旗を揚げた。同日夜には、神奈川県民ホールで「コクリコ坂から」の完成披露試写会が開かれ、宮崎監督らが舞台あいさつした後、約1900人の観客が映画を楽しんだ。