人気芸能人二人の熱愛映画。恋愛映画って、ほとんど見なくなったかも。
アダルトなら見るな。
俳優・妻夫木聡(30)と女優の武井咲(えみ、17)が映画「愛と誠 201X」(2012年公開)でダブル主演することが30日、分かった。人気青春漫画が原作で1970年代半ばには映画、ドラマ化もされた名作だ。武井演じるヒロイン・早乙女愛と、妻夫木演じる太賀誠の純愛を描く。武井にとっては今作が映画初主演。「一命」など話題作を手がける三池崇史監督(50)のメガホンで、現代に“いちずな愛”をよみがえらせる。
名作が妻夫木、武井のタッグで36年ぶりに映画界に帰ってくる。
「愛と誠」は1973年から「週刊少年マガジン」に連載された故・梶原一騎原作、ながやす巧作画の人気漫画が原作。額に傷を負った不良少年・太賀誠(妻夫木)と、その原因をつくったヒロイン・早乙女愛(武井)との禁断の愛や、誠と不良軍団との戦い、愛をいちずに思う岩清水弘らの人間模様が深く描かれ、人気を博した。
74年には映画化され、ヒロインを演じた故・早乙女愛さんは、芸名をそのまま「早乙女愛」と名乗って人気に。キャストを変えて映画3本、ドラマ1本が制作され「純愛ブーム」を巻き起こした。今回は76年9月の映画「愛と誠 完結編」以来のリメークとなる。
12年のNHK大河ドラマ「平清盛」への出演も決まり、現在、大ブレーク中の武井は4月にテレビ朝日系ドラマ「アスコーマーチ」で初主演を果たした。ここでは工業高校に通う元気な女子高生を演じているが、愛はおしとやかで世間知らずな少女、という役柄。初の映画主演で180度違う性格に挑戦することで、武井の新たな一面が見られそうだ。
一方、妻夫木は映画「悪人」で日本アカデミー最優秀主演男優賞など昨年の映画賞を総なめにした。公開中の映画「マイ・バック・ページ」では週刊誌の記者に挑戦しているが、今回は現在、30歳の妻夫木が不良男子高校生役を演じるとあり、制服姿や不良グループとの乱闘シーンにも注目が集まる。
2人の共演による“化学反応”に加え、本格時代劇「十三人の刺客」(10年)からコメディー「忍たま乱太郎」(7月23日公開)まで、幅広い作品を手掛ける三池監督のアレンジで、新たな「愛と誠」が生まれそうだ。今月5日からクランクインし、12年1月に完成予定となっている。
◆妻夫木 聡(つまぶき・さとし)1980年12月13日、福岡県生まれ。30歳。97年にホリプロ主催の「超ビッグオーディション」で第1回グランプリを獲得し、98年にフジテレビ系「すばらしい日々」で俳優デビュー。01年の映画「ウォーターボーイズ」でブレーク。09年、NHK大河ドラマ「天地人」で主演(直江兼続役)。04年の報知映画賞主演男優賞、10年度のブルーリボン賞主演男優賞など受賞多数。身長171センチ、血液型O。
◆武井 咲(たけい・えみ)1993年12月25日、愛知・名古屋市生まれ。17歳。06年、「第11回全日本国民的美少女コンテスト」でモデル部門賞、マルチメディア賞をダブル受賞して芸能界デビュー。08年「櫻の園」で映画に初出演。11年1月、フジ系「大切なことはすべて君が教えてくれた」の準ヒロインに抜てきされ、4月から「アスコーマーチ」で連続ドラマ初主演。身長166センチ。