バッドマンじゃなくてあれが見たいんだよな・・なんだっけ。
ティム・バートン監督、マイケル・キートン主演のブラック・コメディー映画『ビートルジュース』の続編企画が始動したとDeadline.comが報じている。同作の続編は過去にバートン監督も企画したことがあるものの、そのときは頓挫していた。
『ビートルジュース』は、まだ『バットマン』『シザーハンズ』などで評価を確立する前のバートン監督が、後に『バットマン』でもタッグを組むことになるマイケルを主演にした1988年公開の映画。ある日突然死んでしまった夫婦が新しい住人を家から追い出そうとするさまを描いたコメディーで、第61回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞するなど、実にバートン監督らしい作品に仕上がっている。
今回、ワーナー・ブラザーズは、デヴィッド・カッツェンバーグとセス・グレアム=スミスと脚本家契約。この2人の次作が『ビートルジュース』の続編になるとDeadline.comは報じている。過去にバートン監督が企画したことのある続編に取り組むことになるセスは、バートン監督の新作『ダーク・シャドウズ (原題) / Dark Shadows』の脚本も手掛けており、スケジュールの問題さえなければ、続編もオリジナル同様、バートンが監督を務めることも十分に考えられる。
オリジナルで主演を務めたマイケルは、その後ハリウッドを代表する俳優に成長。共演のアレック・ボールドウィン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラも、それぞれ独特のキャラクターを生かした役者として現在も活躍している。オリジナルのファンとしては彼らが再集結することを希望したいところだが、それは少々望み過ぎかもしれない。
今やハリウッドを代表するバートン監督の、毒々しいユーモアが全面に押し出されている『ビートルジュース』。最近の作品しか知らないファンにとっては少々どぎつく思えるところもあるかもしれないが、その万人受けしない世界観こそがバートン監督の魅力。今回の続編企画がきっかけとなって、オリジナルも再び脚光を浴びることを願いたい。(編集部・福田麗)