2011年3月13日日曜日

ライフ・イズ・ビューティフル

『ニュー・シネマ・パラダイス』『イル・ポスティーノ』を送りだしたイタリア映画界。
このビューティフルライフも名作だ。

とっても素敵な映画で。最後の戦車のシーンには本当に感動した。この世で一番幸せで嬉しい、嘘のつき方。



 カンヌ映画祭で審査員グランプリを受賞し、世界各国ですでに47部門の賞に輝いた感動作、『ライフ・イズ・ビューティフル』。アカデミー賞では、イタリア映画でありながら、外国語映画賞の枠を越え作品賞を含む主要7部門にノミネートされ、見事3部門で受賞を果たした。
 人生は美しい--タイトルのとおり、これは明日をも知れない極限状態に置かれながらも、決して人生の価値を見失わず、豊かな空想力を駆使して愛する家族を守り抜いた、勇敢な男の物語である。こんなに、心をうつ無修正動画はない。


世界でいちばん、あったかい“嘘”

 1939年。ユダヤ系イタリア人のグイドは、トスカーナのある街にやって来た。そこで彼は小学校教師のドーラに恋をする。彼の純粋さとロマンチックな人柄は、確実に彼女の心をとらえ、困難の末ふたりはめでたく結ばれ、息子を交えた親子3人の幸福な家庭を築くのだった。だが、戦争の色が濃くなり、幸せだった家族には強制収容所行きの過酷な運命が……。絶望と死の恐怖に支配された世界を目の前にして、グイドは家族を守るため、ある“嘘”を思いつく--。


「イタリアの宝」ロベルト・ベニーニの才能に、世界が絶賛!

 監督・脚本・主演の3役を兼ねたロベルト・ベニーニは、現実の悲惨さを強靱な愛と想像力で克服し、「美しい人生」を自らの手で築きあげていく男の姿を通じて、明日に受け継がれていく“生命(いのち)”の素晴らしさを切々と訴えかけてくる。彼の卓越した監督ぶりは世界の注目と喝采を浴び、役者としても滑稽さと悲哀さが同居する役柄を軽妙に演じた彼は「90年代のチャップリン」と絶賛されている。
 また、グイドの妻ドーラに扮し、艶やかな魅力を光らせるのは、ベニーニの監督作にはすべて出演し、実生活でもベニーニ夫人のニコレッタ・ブラスキ。子役のジョルジオ・カンタリーニの天真爛漫な愛すべき演技も素晴らしい魅力である。
 撮影監督は、フェリーニ、パゾリーニといった巨匠との仕事のほか、『死と処女』『薔薇の名前』など国際的に活躍するトニーノ・デリ・コリ。ベニーニと共同で脚本執筆にあたったのは、ベニーニの名パートナー、ヴィンチェンツォ・チェラーミ。いつまでも心に残る音楽は、『太陽は夜も輝く』『ボイス・オブ・ムーン』のニコラ・ピアヴァーニが担当。衣装とプロダクション・デザインは、『ロミオとジュリエット』『カサノバ』で2度のアカデミー賞に輝き、『インテルビスタ』『ジンジャーとフレッド』などフェリーニ作品を手がけているダニーロ・ドナーディと、イタリアのベテラン勢が名を連ねている。